知財を活用した事業化 販路開拓…
ビジネスプロデューサー事業

 今年度で3年目を迎えた「福島知財活用プロジェクト」。特許庁が福島県で取り組む本プロジェクトの事業や事例について14回にわたり紹介していく。

株式会社アサヒ研創 -郡山市- 下

支援内容

販路拡大・用途開発

商品化のポイント
 ・地元の伝統的工芸品を活用
 ・多様なデザインが可能
 ・高級感があり外国人うけも
 ・知財の強みを生かす

今年度、特許庁事業最初の商品化

新しい応援グッズファイヤーボンズの新しい応援グッズ
「応援うちわ」(左)と「和紙が応援太鼓」(右)
 際立った木工技術、江戸時代から続く県伝統的工芸品の海老根伝統手漉(てすき)和紙、販路になる新たな市場…。特許庁の増山達也ビジネスプロデューサー(BPD)は、郡山市のアサヒ研創の製品を見てさまざまなキーワードを頭に浮かべた。商品の販路開拓の悩みを聞いていた市産業創出課が増山さんに相談したことがきっかけだった。木製のとっくり、おちょこ、カップ、ジョッキなどひと目で丁寧で完成された商品と分かったが、類似製品との競争が激しそうだと感じた。うちわが目を引く。和紙を使い、太鼓のように音が出る品も。「スポーツチームの応援グッズになる」。増山さんは直感的に思った。市産業創出課に提案し、市がコラボ商品の開発を打診したところ快諾したのがプロバスケットボールチーム「福島ファイヤーボンズ」だった。
増山達也さん新商品開発を提案した
特許庁ビジネスプロデューサーの
増山さん
 試行錯誤を重ねた結果、球団のマスコットキャラクター・ボンズくんをあしらった2つの商品「応援うちわ」「和紙が応援太鼓」が完成した。十月三日の今季開幕戦から販売を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、応援は制限されているが、ボンズのキャラクターのマークをかざすことで選手を激励し、会場の盛り上げになる。伝統的工芸品なら外国人にも喜ばれる。人気選手をあしらったり、他球団でも製品化したりと幅広い展開も期待できる。
 今回の2種類の応援グッズは今年度の特許庁事業の最初の商品化案件になった。アサヒ研創のデザイン力と商標権を持つファイヤーボンズのブランド力という「知的財産」の融合が、ファンや伝統文化を好む層に対する訴求力を相互に高める。増山さんは「今後は市におけるスポーツ応援グッズとして定着させ、音楽都市・郡山の定番のお土産になるよう磨き上げを支援していく。福島県の優れた企業、産業を全国に知ってもらえるようにしたい」と各地で企業訪問を重ねている。

福島ファイヤーボンズを運営する福島スポーツエンタテインメント社長 宮田英治さん
 国、市の協力で新たなグッズができ、ありがたい。伝統的工芸品を活用することで地域振興に役立つことができれば幸いだ。

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