知財を活用した事業化 販路開拓…
ビジネスプロデューサー事業

 今年度で3年目を迎えた「福島知財活用プロジェクト」。特許庁が福島県で取り組む本プロジェクトの事業や事例について14回にわたり紹介していく。

株式会社アサヒ研創 -郡山市- 上

支援内容

販路拡大・用途開発

商品化のポイント
 ・地元の伝統的工芸品を活用
 ・多様なデザインが可能
 ・高級感があり外国人うけも
 ・知財の強みを生かす

伝統的工芸品を生かした商品をPRする場、販路に悩み相談

大内和也さん新商品の開発に携わった大内和也さん
 新商品「応援うちわ」は、郡山市中田町の海老根地区で江戸時代から受け継いできた「海老根伝統手漉(てすき)和紙」の魅力を広めようと自社の木材加工技術を生かして製品化していた「海老根うちわ」を改良し、プロバスケットボールチーム福島ファイヤーボンズのマスコットキャラクターのボンズくんを木工部分で表現した。東京五輪に向けた応援グッズ「和紙が応援太鼓」は、和紙を重ねた太鼓部分にバスケットボールを形取った「ばち」を振って当てることで音が出るデザインに一新した。応援太鼓は意匠出願をしている。意匠権の取得により、購入者に間違いのない、しっかりとした商品と感じてもらう狙いがある。
 もともと海老根うちわは「おみやげグランプリ2020」でクールジャパン賞、「和紙が応援太鼓」は2019年度グッドデザイン賞を受賞するなど、伝統文化を生かした商品として認められていたが、PRする場が少なく、まだ販路も広がっていなかった。そこに地元のプロスポーツを盛り上げるグッズとして光が当たる。アサヒ研創取締役の大内和也さんは、試行錯誤を繰り返して木工部分を切り抜いたり、バスケットボールに似せたりして商品を開発。新たな分野での販路開拓につながった。ボンズの試合会場で販売しているほか、球団のオンラインショップでも購入できるようにする。
大内正さん(左)、宮田英治さん(右)大きめの「応援うちわ」と
小さめの「和紙が応援太鼓」を持つ
アサヒ研創社長の大内正さん(左)と
ファイヤーボンズを運営する福島スポーツ
エンタテインメント社長の宮田英治さん(右)
 要望(ニーズ)と資源(シーズ)をマッチングさせて新たな商品を作る。知財を活用して商品の権利を守り、「信用」「信頼」という付加価値を与える。高い技術力を誇る企業の力を引き出したのは特許庁が派遣したビジネスプロデューサーの発想だった。

アサヒ研創社長の大内正さん
 地元のプロチームとコラボができ、感謝している。反応も上々だ。「ものづくり」「スポーツ」「地域おこし」をキーワードに今後も商品を生み出したい。

特許庁ビジネスプロデューサー(BPD)派遣に関する問い合わせ

知的財産取得に関する問い合わせ

 INPIT福島県知財総合支援窓口
  TEL:024-963-0242
  メール:office@fukushima-i.org